こんな言葉・わかりますか?
茶山(ちゃやま) 『茶畑』・・摘んでいる場所を云います
引き手さん
お茶摘みさんのリーダーで、茶山のことはお任せします。一番
長くお世話になってる方にお願いしています。今の引き手さん
は、50年あまりお世話になっています・・・
おけんずい
朝6時から摘んでくださっているお茶摘みさんの朝食に、大きな
おにぎりを出しています。炊き込みご飯にしたり工夫しています。
お漬物と海苔や昆布などを付けて食べてもらいます。
3時には、おやつと飲み物を出しますが、これは『3時のおけん
ずい』と云っています。
芽運び
一日に4回、摘んでもらった茶葉を工場に運びます。
長時間置くと、お茶の葉が蒸れてしまうのです。
工場では、製造するまでコンテナで風を送っておきます。
芽摘み
ベテランさんの時間給に対して、休憩時間も有効に使いたい若
い主婦や経験の浅い方は、芽摘みといって、1kgでいくら・・・と
いうように、測って計算します。
中山(なかやま)
永いお茶摘みの労をねぎらうために、折り返しぐらいのいい日に
『おはぎ』をお茶摘みさんやお世話になっている方にもらってい
ただきます。『茶団子』の時もありました。
籠やぶり
30年ほど前までは、お茶摘みが終わると、家の座敷でお料理
が振舞われ、歌ったり踊ったりしたそうです。今は、長い茶山の
疲れもあり、お寿司などを手に家路につかれます。来年も元気
で会えることを誓い合って・・・
おかして
   もらいまひょか〜

夕方6時前に、「しもてくださ〜い(終了してください)」と声がけ
すると・・引き手さんが、「おかしてもらいまひょか〜」と皆さんに
言います。すると、「は〜い、おおきに〜」と手を止められます。
泊まりやまさん
やはり、30年ほど前までは、泊りがけのお茶摘みさんや男師
(男性の仕事をする人)さんが来ておられましたが、最近は、送
迎したり自家用車で来ていただいたりしています。
泊まり
3時以降に摘んだお茶の芽は、ほとんどあくる日に製造するの
で、コンテナで送風しておきます。
それを「泊まり」と呼んでいます。
茶見舞い
製茶時期になると、親戚や知人から茶見舞いをいただきます。
ビール・ジュース・ドリンク・お菓子・食材などをいただいたりし
ます。
シゴキ
玉露摘みです。
お茶の新芽は、1芯5葉まで伸びますが、品質のいい玉露は、
1芯3葉で摘んでもらいます。あとの2葉は、葉っぱだけ取って
もらいます。
この摘み方を、『シゴキ』といいます。
手ばる
時間内に切りのいいところまで終われる予定が、終えられない
状態を、『手ばる』といいます。
お手柄
最近は、あまり使いませんが、時間内に切りのいいところまで
終わらせたいときに、親方が『お手柄次第』と云いますと、時間
内に終わって余裕があっても、時間いっぱいのお給金をつけま
す・・・(大おばあさんがよく言ってました・・・)
新茶時期になると、当たり前のように使う言葉、耳にする言葉を
集めてみました。
改めて見直すと、味があり面白い言葉に感じます・・・