【1】 火をおこした炭の上に藁を置いて燃やし、その灰を覆いかぶせて温度調節をする |
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【2】 縦型ボイラーに、セイロに300g〜400gの生葉を入れて、お茶の葉を蒸す(30秒) |
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【3】 蒸した葉を、すぐ冷却している |
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【4】 資料の写真より 茶切り(露切り)葉乾きともいう(約25分) 蒸葉約3kgを1焙炉量とし、軽く指先を動かし助炭面にすり付く事なく茶葉を小手にかき上げ(高さ30cm〜40cm内外)、一面に振り落とす。その際葉と葉が重なり合わないように敏速にかつ平均に行うこと。その度合いとしては、投入茶量の3割程度とする。(尚、操作の際、茶を助炭につけないようにすること) |
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【5】 横まくり(回転揉) 約1時間30分 最初は、助炭全面を利用し軽く転がす。乾燥うるに応じ漸次力を加え、最後約20分程度は充分に力を入れる。(尚、この際むらのない様、助炭中転がす) |
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【6】 玉解き (約5分) 横まくりの際、出来た塊を解くもので、最後の横まくりが終われば、次第に力を弱め手早く回転して大塊を解きほぐす |
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【7】 資料の写真より 中仕上げ (約10分) 玉解き後、一旦助炭から取り出し、揉茶の水分を均一にし、かつ冷却を行う。尚、この間に助炭面の掃除を行い、次の操作に対する準備を行う。 (冷却中の茶についても揉み切り等により、小塊にいたるまで充分に解きます。) この際における水分減は、投入量の5割減。 |
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【8】 資料の写真より 茶揃え(中揉・もみ切り) 約30分 片手まくり、及び、もみ切りを交互に行うが、片手まくりは、充分に力を入れ、一行程7回以上行うこと (この際、葉揃えにも充分注意すること) |
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【9】 でんぐり(アイセイ) 約20分 葉の蒸れ及び上乾きを防ぎながら、より形を整えつつ製茶の香味をよくするために行う。茶を軽く持ち上げるような感じで手を左右に交互に揉む。 最初、軽く乾燥するに応じて力を入れ、茶を助炭中に広げぬようにし、茶に丸みをつける心持に揉む。 (この際、あまり力を入れすぎると助炭を破る) |
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【10】 板ずり 約30分 最初は軽く手のひらで葉を、板から前へ押すようにころがし、葉の乾きをみながら力を加えていく。体重をいっぱいかけて揉み上げ、最後の20分ぐらいから少しずつ力をゆるめ、つや出しと整茶をして茶を一本一本針のように伸ばし、仕上げる。 【11】 乾燥 約40分 仕上げ終了後(約60℃)の助炭に薄く拡散し、時 々反転し乾燥を行う 所要時間 約4時間(乾燥を除く) |
写真は7月9日(研修会より) 一部資料の写真を使用
現代の日本緑茶のルーツともいえる宇治茶製法を保持・継承する宇治茶製法技術保存 会(会員数55人)の通常総会と研修会が7月9日、府立茶業研究所で開かれました。 かつては薬効が注目され、中国の流れを汲み、茶の芽を釜で炒ってムシロでもみ、日光 で乾燥させて作る釜炒り茶でしたが、元文3年(1738年)宇治田原町の永谷宗七郎翁(宗 円)が青製煎茶製法を創案されました。お茶の色も鮮やか、香りも豊かで、その後、多くの 人たちの手で改良が加えられながら宇治製法が完成されました。 吉田喜三郎翁が宇治手もみ製法として受け継がれ、1969年(昭和44年)3月に宇治茶 製法技術保存会が結成されました。現在は機械もみ製茶がほとんどですが、原理は宇治 茶製法と同じです。『宇治茶製法技術保存協会』は、昭和61年に技術保持団体として無形 文化財の指定を受け、毎年京都府立茶業研究所において保存会会員によって研修会が行 われております。 |