お茶にまつわる良い話

【1】お茶の美味しい飲み方


40〜50℃に冷ましたお湯を、茶葉を浸す程度に入れますと、徐々に針のように揉まれた茶葉が開いてまいります。


お茶碗には、順番に少しづつ注ぎ入れ、しっかりと出し切ると、何煎も美味しくいただけます。

◆抹茶の美味しい飲み方

 茶と濃茶では、たて方もちがい作法も各流派で相違があります。 一般には薄茶だてが多く用いられ、そのたて方も茶会などの正式な ところでは、作法にしたがってたてなければなりませんが、ふだん抹 茶をたしなむ(飲む)際には格式ばらずに気楽に飲んでください。
 抹茶の量は薄茶では、茶杓に山盛り1杯半(約2g)に熱い湯を約6 0ml(60cc)注ぎ、茶筅でよく攪拌して出します。
 濃茶は薄茶の倍の量、茶杓に3杯(約4g)を入れ熱い湯を少しづつ 加えてよく練って飲み回しにします。
 抹茶は30gで15人位のお客に出せます。

◆玉露の美味しい飲み方

 玉露の旨味は、とろりとした甘味を尊びますから、お湯はよく沸騰し たものを、湯さましか、お茶碗で冷まして40〜50℃位にして用いま す。
 お茶の量は1人分で約4g、湯の量は約30mlで2分位おいて出す のが適当です。

★ワンポイント・アドバイス★
湯温は低いほど美味しくいただけます 湯の量は、お茶の葉が浸る程度がよく、入れすぎないでください あわてずにゆっくりと浸出してください

◆煎茶の美味しい飲み方

香気の高い、少々の渋みとほろ苦さがあり、後口のさわやかな感じ のするものがよく、湯はよく沸騰したものを70〜80℃位にさましてか ら用います。
 お茶の量は、1人分で約3g、湯の量は約70mlで1分間位おいて 出します。2杯以上の茶碗に注ぐときには各茶碗に平均に注ぐことで 濃い薄いを作らないようにすること、そして急須に入れた湯は全部出 し切ることが大切です。